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えむらのメヂカル四方山ばなし えむらのメヂカル四方山ばなし

このページではみなさんが健康に暮らすために役立ちそうな情報や、医療や保健に関係したオモシロ話やウワサ話、ホントのような嘘、ウソのような本当などを取り上げてわかりやすく解説していくつもりです。

また、よく寄せられる疑問や質問に対して代表的な回答をする場にもしようと思っています。

第五回  『ノロウイルス』について

長らく更新せず申し訳ありませんでした。何を言っても言い訳になるので『怠慢』ということで…。

今回は『短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・長鎖脂肪酸と体脂肪』についてお話しする予定でしたが、今年はノロウィルス感染が大流行りのようですので『お題変更』とさせていただきます。

ノロウィルス感染は『いわゆるお(なか)の風邪』として認識されてきました。1〜数日間の潜伏期を経て、突然の嘔吐や下痢という症状で発症し、2〜3日で落ち着く、というのが典型的な経過です。お子さんなんかでは腹痛や発熱などの症状を伴うこともあります。

通常はほっといても治る病気ですが、乳幼児やお年寄り、免疫力や体力の弱っている方などは脱水や電解質異常などにより重篤化することもあります。

昨年から、いろいろな所(マーケットや公共施設など)に『手指の消毒剤』が置いてありますが、ノロウィルスはインフルエンザウィルスと異なりアルコールに強いんですね。だから『手指のアルコール消毒』は予防になりませんから注意して下さい。

「じゃあ、どうすれば?」…簡単です…『よく手を洗い』『こまめに(うがい)する』ことです。

ちなみに、昨年の冬は記録的にノロウィルス感染症が少なかったんです。みなさん『インフルエンザ怖さ』に『よく手を洗った』みたいですね。インフルエンザは『命にかかわるかもしれない』という強迫観念があったから皆さん一生懸命に『よく手を洗った』わけですけれども、吐くのも辛いですよ。

不幸にして御家族の誰かがノロに感染したら、その吐物・汚物の処理に注意して下さい。それらには大量のノロウィルスが含まれています。不用意に雑巾などで拭き取ると「ただウィルス汚染範囲を広げているだけ」ということにもなり得ます。

ノロウィルスは塩素系薬剤により殺菌できます。次亜塩素酸入りの消毒剤(チョット高いけどテラシマなんかでも売ってます)や台所用漂白剤(キッチンハイターなど)を吐物・汚物やその付着物に直接散布して数分置いてから処理すると(処理操作による)二次汚染を防げます。処理するときは使い捨てのビニル手袋を着けてビニル袋に入れて密封しましょう。最後に『よく手を洗った』ことを確認して下さい。

なお、一連の対処は推奨されるもので、『二次感染』や『衣服などの色落ち』などがあっても責任は負えませんのでご了承ください。

最後に、「インフルエンザは免疫がつくと同じ種類のウィルスには感染しないのに、ノロウィルスはどうして2回以上感染することがあるの?」という質問を受けました。(誰に?) ノロウィルス感染によって得られた免疫は弱く完全に再感染予防できるわけではないうえに、数か月から1年ほどで無効となるらしいです。ワクチンに関しては、まだ試験管内でのノロウィルス培養に成功していないためインフルエンザほど研究が進んでいないとのことでした。

だから『よく手を洗い』『こまめに(うがい)する』ことが大事です。

もし不安なことやお知りになりたいことがありましたら、どうぞ気軽に相談して下さい。

診療部長  中村 孝
 

フッダ
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