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えむらのメヂカル四方山ばなし えむらのメヂカル四方山ばなし

このページではみなさんが健康に暮らすために役立ちそうな情報や、医療や保健に関係したオモシロ話やウワサ話、ホントのような嘘、ウソのような本当などを取り上げてわかりやすく解説していくつもりです。

また、よく寄せられる疑問や質問に対して代表的な回答をする場にもしようと思っています。

第三回  『風邪と熱など』について

立冬(11月8日)を過ぎて窓の外は冬っぽさを増してきましたが、みなさんは如何お過ごしでしょうか。第三回目は『風邪と熱など』についておはなしします。

私が子供のころ(約40年前)から「風邪の特効薬を作ったらノーベル賞だ」などと云われてきましたが未だ「風邪薬でノーベル賞受賞」という話は聞きません。よく「風邪は寝て治せ」とも言われました。

では、風邪に薬は不要なのでしょうか…?

たまに「熱があるので解熱剤を処方してほしい」とおっしゃる患者さんが夜間の救急外来にいらっしゃいます。そんなとき「熱は自分の免疫力を助けるアイテムのひとつだから無理に解熱しない方がはやく治りますよ」とアドバイスしています。もちろん熱でフラフラするとか、食事が取れないなどというときは適正に解熱する必要があるでしょう。

免疫力を有効に働かせるには37〜38℃の熱が必要だと言われています。また、平熱より0.5℃体温が下がると免疫力は約30%低下するという報告もあります。
 乾燥にも注意しましょう。風邪のウィルスと最初に戦うのはノドやハナの粘膜にある防御ラインです。粘膜が乾くとその抵抗力を十分に発揮できなくなるのです。(だから寒くて乾燥している冬は風邪をひきやすいのですね)

少しでも風邪をひきにくくするための工夫を以下にあげてみます。
・ ビタミンCやβ-カロチン、ポリフェノールなどを含んだ食事を心掛けてください。バランスのよい栄養は免疫力を高めます。
・ 疲れをためないようにしましょう。ストレスは免疫力を弱めるということが知られています。
・ 過度に冷えないように着衣や室温に注意しましょう。
・ 粘膜が乾燥しないように部屋を加湿し、頻回に嗽(うがい)をしましょう。

気を付けていても風邪をひいてしまうこともあります。
・ 風邪をひいたらなるべく安静にして体を休めましょう。
・ 解熱剤の使用は体温が37℃以下にならないように注意して下さい。自分自身がそんなに辛くなければ無理に解熱する必要はありません。(熱性痙攣には解熱剤より痙攣を抑える薬の方を優先的に使います)
・ 脱水は血液の廻りを悪くするなどで治癒の妨げになります。水分を十分に取りましょう。ときには点滴というのも有効です。
・ 風邪のときは大人しく寝ているのが一番ですが、世の中(上司)はなかなか仕事を休ませてはくれませんよね。関節痛や咳などの症状を緩和する薬を服用するというのも仕方ない場合もあると思います。

あと、風邪薬に関して「漢方は安全で体に優しい」と考えている方も多いかと思います。しかし、「薬は薬」です。葛根湯で頻脈性(早い脈の)不整脈がでる患者さんもいらっしゃいます。安易な薬の服用は避けてください。

もし不安なことやお知りになりたいことがありましたら、どうぞ気軽に相談して下さい。

診療部長  中村 孝
フッダ
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