目次 :2003年(平成15年) :


全国二番目、公立学校全面禁煙に(2003年4月)


最新タバコ事情46

 ビッグニュースである。わが茨城県下の公立学校がすべて敷地内禁煙となる方針が、県教育委員会より明らかにされた。県単位では、和歌山県についで二番目の快挙である。
 全国的にも市町村レベルで、あるいは小、中、高校が独自に学校敷地内禁煙を宣言することがトレンドとなっており、今年はエリア禁煙が全国的に拡がるエポックの年になりそうである。
 わが県では、教育長の交代をきっかけに、この決断が下された。NHKテレビのニュースでも大きく報道され、全国に大きなインパクトを与えた。おそらく静岡県でも間もなく宣言されるだろう。
 実施計画は平成十五年度が準備期間、十六年度から実施、十七年度末までに完結となる。私からすれば少し待ちきれない思いだが、贅沢はいえない。心の中では「万歳、万歳!」である。
 先進国での学校内禁煙はごく当たり前のことで、子供たちが学び育つ教育の現場が禁煙でないことがむしろおかしいのだが、わが国では「タバコを擁護する大きな力」の抵抗で、この当たり前のことができなかった。
 ヒトはタバコの臭いも、煙も、吸っている姿も見ることがない環境では、特に吸おうとはしないものである。私が高齢者の施設を全くの無煙状態で運営をしてきて感じたことだ。学校生活の中だけでもタバコと無縁でいることは、子供たちに計り知れないよい影響をもたらすだろう。
 和歌山県ではもう、校内でタバコの吸殻はほとんど見られないという。私たちの郷土が、全国に先駆けて、子供たちのためにすばらしい環境整備をしたことを誇りに思う。

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